低用量ピル服用4年目、オンライン処方から通院に切り替えた話

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避妊目的だけでなく生理痛やPMS緩和、肌荒れ改善のため服用する女性が増えた低用量ピル

わたし(もやし豆苗隊)は、ピルの服用を始めて4年が経ちました。ピルを飲むことで生理周期に伴う不調に対応しやすくなり、生活に欠かせないものになりました。

メリットが魅力なピルですが、重大な副作用に命に関わる血栓症が挙げられます。服用4年目にしてオンライン処方から通院に切り替えたわたしのお話です。

低用量ピルってどんなもの?

はじめに、低用量ピルについて簡単にご説明。

低用量ピルは、月経や妊娠に関与する女性ホルモン(黄体ホルモン・卵胞ホルモン)が含まれている錠剤

1日1錠飲むことで体内の女性ホルモンが調整され、排卵の抑制、頸管粘液の質の変化、子宮内膜増殖の防止につながり、正しく服用した場合は高い避妊効果を得られるとされています。

低用量ピルにも種類がありますが、わたしが飲んでいるのはトリキュラー錠28

飲み忘れ防止のため偽薬が含まれているタイプです。

ピルを飲むことのメリット

避妊効果以外にも低用量ピルには飲むことのメリットがあり、個人差はありますが具体的には以下のような効果が得られるとされています。

  • 月経時の出血が少なくなる
  • 月経痛・PMSの緩和
  • ニキビや肌荒れの改善
  • がんリスクの低下(卵巣・子宮体部・大腸)

わたしが服用していて便利だなと思うのは生理がいつ来るか分かること必ず決まった日±1日の範囲内で生理になるので、予定が立てやすく体調の変化にも敏感になりました。

ピルを飲むことのデメリット

ピルを飲むことで得られるメリットは大きいですが、デメリットも存在します。

身体的な負担(副作用)

  • 最大の副作用は血栓症
  • がんリスクの上昇(乳房・子宮頚部)
  • 吐き気・浮腫・眩暈・頭痛・不正出血 など

低用量ピルの最大の副作用は血栓症。その割合は1万人あたり3~9人

飲み始めや再開時に起こりやすく、喫煙や肥満、偏頭痛や高血圧、持病などの条件でリスクが上昇します。

わたしは潰瘍性大腸炎ですが、医者曰く同じ炎症性腸疾患の方のなかにはピルを服用されている方もいるようです。服用によって症状が悪化しないなら様子を見て良いとのお話でした。

オンライン処方が増えている

血栓症対策・早期発見のために採血が必要になりますが、ピル開始時の血液検査は必須としていないクリニックも多く、簡単な問診でピルが処方されます。

その後の処方や相談もメールやオンラインで完結できるるため、リスクは分かっていても病院に足が向きにくいというのが現状です。

経済的な負担

低用量ピルは「月経困難症」や「子宮内膜症」があり、医師の診察・診断のもと治療目的で処方された場合は保険適応になりますが、一般的には自費診療全額患者負担となります。

筆者も寝込むほどの月経痛に悩まされ婦人科を受診したことがありますが、診察の結果「異常なし」と診断されピルの処方にはつながらず、旅行をきっかけに自費での服用を始めました。

ピル外来を受診する

わたしはピルの服用を始めた3年前と体調が変わり、潰瘍性大腸炎になりました。定期的に医師の診察や検査を受けることができれば、体調に変化があったときも安心。

都内に他院処方のピルを服用中でも血液検査ができるクリニックを見つけたので受診することにしました。

受診して良かった点

  • オンライン診察より安い処方※
  • 再診からは最大6シート分の処方が可能
  • 半年~年1回の定期的な採血に加え、希望時はがん検診と超音波検査も受けることができる(要予約)

わたしが受診したのはピル外来があるクリニック。初診時に採血が必須だったことに加え、問診票に希望するピルを記入する欄があったため話がスムーズに進みました。

低用量ピルは自費診療になるので、クリニックによって値段に差があります。わたしの場合、オンライン処方のクリニックと今回通院を始めたクリニックでは※1シートあたり約1,000円もの差が開く結果となりました。

通院費・検査費用を合わせると1年間の費用に差はないと思いますが、対面で医師に診てもらっているという安心感を得られるのは大きい。

採血での検査項目

ピル服用中に行う定期採血の検査項目と内容は以下の通りでした。

白血球数(WBC)炎症の有無を確認
赤血球数(RBC)/ HB / HT値 / MCV・MCH・MCHC貧血の有無を確認
血小板数血液凝固に関連する
GOT / GPT肝機能を確認
LDLコレステロール動脈硬化のリスク(脂質の量)を確認

いずれの項目も健康診断を行う場合などに検査項目に含まれていることの多い一般的な内容ですが、異常の早期発見という点では健康診断に加えて年に1回検査しても損は無いと思います。

まとめ

最後にわたしが感じた低用量ピルを通院で処方してもらう際の注意点(メリット・デメリット)をお伝えします。

婦人科がおすすめ

病院やクリニックに足を運ぶことなく手軽に医師に相談やピルの処方が受けられるオンライン処方(診察)ですが、服用が長期になるにつれ副作用のリスクも高まります

採血の内容自体は健康診断でも行うような一般的なものですが、定期的に子宮や膣の状態を検査できるかかりつけの婦人科があると異常の早期発見ができるので安心です。

まとまったお金が必要になる

病院やクリニックによって1度に処方できる数が異なりますが、1度に3シートや6シートの処方を受けるとまとまったお金が必要になります。

近年、女性主体の避妊方法や生理痛の緩和など様々な効果でピルが注目されていますが、他の一般的な薬と比較し保険が適応されない分お金がかかるのは大きな痛手です。

この記事では低用量ピル服用中のわたしが、低用量ピルについて / オンライン処方から通院に切り替えたことについてお話しました。この記事がお役に立てれば幸いです。

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